“正しく恐れろ”と言われても。

 中国の新型コロナウィルス。全国各地で感染者が出ており、地元でも感染者が出てしまいました……。クルーズ船ダイヤモンドプリンセス号の話は他人事のように感じていましたが、地元での感染者発覚のニュースは流石に衝撃を受けました。
 私の住んでいる場所が観光地に近く、週末には国内外から大勢の観光客が訪れます。その中には当然アジア系の人も含まれており、マスク率は高いですが、自撮りするために外しているのも何度か見ています……。正直な話、距離を空けたくなります。“人込みに近づくな”と政府は言っていますが、人が集まってくる場所に住んでいる人はどう対処すればいいんだ、という話ですが。
 当初こそ感染経路が分かる患者さんが多かったですが、最近は中国への渡航歴もなく感染経路が分からない人も増えています。イベント等も中止になったり感染予防の対策が打たれたりと、ある種異様な状況になりつつあります。
 先日ドラッグストアに殺菌スプレーが欲しくて買いに行くと、そのお店は郊外の住宅地にある小さなお店でしたが、マスクや殺菌スプレーの類は全て売り切れでした。点数制限と入荷の目途が立たない旨が日本語だけでなく中国語でも併記されていたのは驚きでした。ニュースでマスク不足が取り上げられていましたが、まさか田舎の小さなお店にまで波及しているとは思ってもいませんでした。
 ……怖いのは怖いですが、“正しく恐れる”とはどういうことなんですかね。少なくとも、転売ヤーや買い占めだけはしない、というのが一番だと思いますが。

 怖いものは怖いです。目に見えないものですから余計に。