若者、若者って……

 全国的に新型コロナ感染者が減少傾向にある中、地元の県だけ増加傾向にあります。
 繁華街で発生したクラスターが連続で起きた事が要因なのですが、県も市も対応が非常に遅い。慌てて該当地域の飲食店に対して時短要請+希望者を対象に無料PCR検査の対策を打ち出しましたが、その地域もかなり限られた区域で協力金も一日四万円と少な目。おまけに同日に来年度の観光誘致予算や施設建て替えの報道が出るという矛盾……。今火の手が上がっているのに次のこと考えてどうするの?と思わなくもありませんが。

 そんな状況で、クラスターが連続で発生したことを受けて発表したのが、“「飲食」「若者」感染拡大警報”。テレビなどでも注意喚起を促すCMが流されています。
 ……これを聞いてモヤっとするんですよね。
 県の発表では単に“接客を伴う飲食店”としか言わず、業種や詳しい地域だけでなく市町村名も伏せられているので、「店員が接客しない飲食店なんかあるか!」と毎回内心ツッコミを入れていました。
 そして、「若者」と限定された言い方。
 確かに今回のクラスターの多くが20代30代と比較的若い層の人ですが、昨年冬から春にかけて幾度も発生したカラオケ喫茶関連のクラスターの時は60代以上の高齢者が多かったにも関わらず「高齢者」の注意喚起はなし。そもそも新型コロナに感染した若者の大半が従業員かお店に来た人で、大多数の若者は関係がないのです。
 一括りにしないで欲しいという面と、それを言うなら前の時に高齢者ばかり出たけど何も言わなかったよね?と思う面の両方で、モヤっとします。

 今月中旬に唯一「過去最多に並んでしまった」県在住の一人として、行政のチグハグさとやり方に疑問を抱いています。