北陸新幹線が金沢から福井県敦賀まで延伸されて約9ヶ月。開通を待ち望んでいた南加賀・福井県の方々は大いに喜んだことでしょう。
あとは京都・大阪へ繋げば無事に全線開通――と相成る訳ではありますが、敦賀開業以降からある論争が。
「小浜から京都北部を経由し、京都へ延伸」VS「小浜ルートは一旦後回しにし、米原方面へ接続」
敦賀開業前から「小浜ルート」「湖西線ルート」「米原ルート」の3案で協議が重ねられ、経済効果等々を考慮した上で「小浜ルート」を採択。しかし、敦賀開業直前頃より(敦賀乗り換えに伴う手間などで)関西・中京圏との分断、京都北部の山中及び京都市・その周辺の地下を掘り進める工事に伴う水源や文化財への影響を懸念する声が上がり始め、「小浜ルート」に異議を唱える人が続出。こうした中、石川県選出の国会議員や県議会議員を中心に「ここは距離も短く工事予算も少ない米原へ繋ぐべき」という主張が出始め、福井県からは「最初の取り決め通り小浜ルートでしょ!」「なんなら先に小浜駅を作ってしまえ!」という話に……。
超個人的な意見で申し訳ありませんが、「何を今更」という印象しかありません。
そもそも論として、敦賀延伸の時点でこうなる事は目に見えていました。京都府内の反対運動の声は敦賀開業前後から上がり始めたにせよ、小浜方面から京都へ繋ぎたくてもルートも京都駅のホーム位置すら決まらず先行きが見通せないから「じゃあ米原に変更しよう」はおかしいと思います。そして、当初小浜ルートを支持してたのに掌を返した石川県の国会・県議会議員は正直見苦しい。
どちらもメリット・デメリットがあるのは重々承知しています。
・小浜ルート
メリット→東海道新幹線が不通になった際の代替ルートになれる
デメリット→小浜から先のルートが未確定
京都駅ホームの位置も決まってない(東西方向・南北方向・ちょっと離れた別駅、地上・地下・高架)
地下を通す場合は排出される土砂問題に水源・文化財問題
・米原ルート
メリット→距離短い、小浜ルートと比べて工事費用も抑えられる
デメリット→米原まで繋ぐとして、そこから先は?
東海道新幹線と共用?(滋賀県内で東海道新幹線不通になった時は代替手段となれない、ただでさえ過密ダイヤな大阪~(米原)~名古屋間に北陸新幹線をねじ込むだけの余裕があるのか)
米原終着?(関西・中京方面へ行くには乗り換え必須、そして米原駅は全列車停車駅ではないので時間的ロスが必ず発生)
ざっとこんな感じでしょうか。
私個人としては、敦賀開業前から一貫して「特急サンダーバードが通っていた湖西線を新幹線仕様にして、大津(全列車停車)&近江堅田(一部列車停車)+JR西日本にお願いして在来線存続」の案が一番良いと考えております。大津から先は東海道新幹線とかぶりますが山科から別線路で京都へ繋ぎ、京都から先は東海道線とは別に大阪へ新設……が妥当なラインかな、と。湖西線が第三セクターにされるのを避けたい滋賀県民様の反発は目に見えておりますが……。
関西・中京圏との分断を訴えるのであれば、JR西日本に頭下げて「補助出しますから特急サンダーバード・しらさぎを復活させて下さい」とお願いする他ないかと。能登地震の復興支援を目的に“特急サンダーバードを臨時ダイヤで復活”みたいな話も出ておりましたし。石川県・福井県の第三セクター会社もJRの特急が通る使用料が入れば財政面で大きな支えになりますのも大きいでしょう。
果たして、生きている間に北陸新幹線の東京~大阪全線開通は見られるのでしょうか。