ちょっと驚いた

 仕事が休みの日、ちょっと某大手古書専門チェーンにふらりと立ち寄った。何か面白い漫画がないかなーというのが建前で、立ち読みが目的。いや、ちゃんと本は買いますよ?時々。
 私みたいに一人でブラリと入る客もいれば、友人と連れ添って来る人も。一人で来た客は目的の本を黙々と読むが、友人と来ていれば色々と話をすることもあるだろう。迷惑にならない程度ならば。(これが実際には迷惑になるような連中も少なからずいるんだが……悲しいことに)
 漫画を読むことに集中していると、なにやら聞きなれない話が。明らかに日本語ではない。ちょっと気になったのでそちらを向いてみると、なんと外人女性二人が話をしながら漫画を探していた。ちなみに注釈しておくが、日本国内の店舗であり、扱っているのは日本で流通されている日本語の漫画、である。さらに付け加えておくと、近くに有名な観光スポットがある場所ではない。彼女達は明らかに漫画を求めてきたのだ。
 率直に驚いた。外国向けに翻訳された漫画の冊子ならば見たことがあるが、まさかこんな場所で彼女達のような人を見かけるとは思ってもいなかった。さらに帰り際、一人の青年外国人も食い入るように漫画を見ている光景を目撃した。

 確かに日本の漫画は一つの文化かも知れない。アニメーションも高く評価されていると聞いている。だが、実際に身近な場所で、外国人が漫画を嗜んでいるとは全く思ってもいなかった。私自身の視野が狭いだけなのかも知れないが、こういうことがあってちょっと驚いた。そのちょっとした驚きを、今日ここに記しておく。