たまには

スローカーブを、もう一球 (角川文庫 (5962))

スローカーブを、もう一球 (角川文庫 (5962))

一年程前にとある中古本屋にて105円で購入。奇しくもこれが山際淳司さんの作品との最初の出会いでありました。

幾つもの短編小説が収録されていますが、特に好きな作品は『八月のカクテル光線』『江夏の21球』の二作品です。
『八月のカクテル光線』は1979年に行われた夏の高校野球大会の箕島×星稜戦を題材にした作品、『江夏の21球』は同じく1979年に行われた日本シリーズ近鉄×広島7回戦の9回裏の攻防を描いた作品です。どちらも歴史に残る伝説の試合でしたが、どちらも野球の醍醐味が上手く表現されています。そして読めば読むほど引き込まれていく作風で、私もこのような作風になれてば良いなぁ、と常々思っています。
他にも野球以外を題材にした作品があり、個人的にオススメする作品です。図書館などで一度借りてみてはいかがでしょうか?