エチケットと言いますか、常識と言いますか

 先週のこと。
 コメダみたいな喫茶チェーン店でまったり自分の時間を過ごすのがお気に入りで、その日も朝から訪れました。カウンター席に通されたものの程々に席は埋まっており、何となく端から二番目の席に座りました。
 ……隣に座ったお客さんが、しきりに咳をゴホゴホとする。マスクはなし、一応腕や肩などで口元を押さえることもありますが、基本的にはガードなし。「あー、イヤだな」と内心がっかりしながら読書に耽っていたら……
 (……あれ? 何か熱っぽい。それに寒気も)
 それまで感じていなかった体調の異変。原因は当然、隣の客。
 ここでさっさと切り上げれば良かったものを、読書が捗ったのもあって結局四時間近く滞在。隣の迷惑客は最終的には私が帰る際も残っていました。
 その後細々と用事があったので済ませていくものの、明らかに熱は上がっていくのが分かりました。それと、お腹が空かない。これはアカンと、ドラッグストアで発熱の薬を買いました。
 熱の方は一向に下がらず、夕飯も食べたくなかったのでパス。夜寝る前の時点で熱は38度に達していました。
 翌日。目覚めた直後から明らかな発熱。腰とか膝とかあちこちに痛み。会社には医者に行く旨を伝え、即行近所の医者へ。
 ……体温測定の段階で、39度超え。お医者様の問診で症状を説明して喉を診て一言「こりゃインフルの可能性が高いね」。鼻に麺棒っぽいものを入れられ(これが痛い)、別室へ。
 結果は―――のど風邪。簡易検査ながらインフルは陰性でした。不幸中の幸い……いや、完全に貰い事故ですけど。
 その日は医者の帰りにスポーツドリンクを買いにドラッグストアへ行った(!?)以外は、自宅で療養。会社ホント、風邪で弱っている時って無制限で眠れるものですね。半日どころか15時間ほど眠っていました。
 翌日になると熱は大分引きましたが、関節痛が残っていたので念の為もう一日療養。結局、二日も仕事を休むハメに。

 世間ではインフルエンザが猛威を振るっている中、無防備な状態で出掛けた私に非があるのはさておき。
 ホント、公共の場で咳を撒き散らす人は迷惑以外の何物でもないと思う。一人のせいで居合わせた多数の人に害を与えるあたり、バイオテロと言っても過言はないと思います。
 真面目な話、インフル判定されたらお店に電話して「店員さんも可能性あるから気をつけて!」って言おうと覚悟してました。それもそれでお店の迷惑になるかも知れないですが、客のせいで体調崩すのも可哀想な話ですし。
 ちょっとでも「あ、今日自分体調悪いかな?」と感じたら、無理せず家で大人しくしていて欲しいです。巻き添え食らう人の身になってくれ、マジで。