手取り2万円

何回かこの日記でも取り上げています朝の情報番組「スーパーモーニング」。今日も見ていましたら気になる話題が。

とある保険会社に務める男性(53)。その妻(60)は数年前にガンを克服したが病気がち。妻が銀行の残高を見てみると、6月分の給与が約2万2千円しか振り込まれていなかったことがわかった。その会社では数年前から給与方式に成果主義を取り入れ、今年度の成績が前年度より下回っていた場合には来年度の給与を差し引くというシステム。昨年の男性の成績は思うように振るわなかったため今年になって給与が大きく差し引かれた(保険・ローンなど給与から差し引かれ、約2万円になってしまった)。翌月も手取りおよそ8万円だったため男性は裁判所に訴えることにした。会社側は「給与は最低賃金を上回っている」としているが、法律に照らし合わせてみますと労働基準法生存権などに違反している可能性が高いという。また、同じ会社の中に男性と同じような境遇にいる人もいるという。

2万円でどうやって生活しろと?どこかの番組で『一ヶ月一万円生活』などとやっていますが、家族を養っている身ではどうやりくりしても生活していけません。その上2ヶ月連続で一桁というのも納得がいきません。
成果主義は成績が良い場合には多くの給与が貰えますが、逆の場合は給与を引かれるという一面もあります。仕事に対するモチベーションが上がるかもしれませんが、月2万では下がる一方です。地道にコツコツと努力している人にこのようなことをするのは非常に間違った考えだと私は思います。努力しているけれど結果がついてこないということはよくあります。何故その頑張りを評価しないのですか。
『国民は文化的で最低限度の生活を受ける権利がある』。憲法第25条『生存権』にしっかり明記されています。今の社会で正直2万円で生活していくのには無理があります。成果主義でプラスに働くのは良いのですが、マイナスに働くことだけはやめてほしいものです。