旗日

 今日、街中に出掛けるとやけに国旗が掲げられている家だったり企業が多く見られました。一瞬「あれ?今日って祝日だっけ?」と思いましたが、大○ハウスの支社に掲げられている国旗が半旗だったのを見て、ようやく意味が分かりました。
 6年前、東日本大震災が発生。
 愚かなことに大分遠い出来事のような記憶が薄れている自分が居て、ちょっと恥ずかしくもあり情けなくもあり、複雑な気持ちになりました。去年にも熊本で大地震があって、いつ巨大地震が来るか分からないのに。

 まだ、6年なんですよね。
 福島で発生した未曾有の原発事故は未だに終息の糸口さえ見えず、復興も道半ば、まだ十万人以上の方が避難生活を送り、震災関連で陰湿ないじめや差別で苦しむ人も絶えず、震災前の生活に戻ってない人も数知れず。
 そんな中でも“普通”に“当たり前”の日常を過ごせていることがどれだけ素晴らしいことか。十年前に発生した能登半島地震の際に復興ボランティアとして発生数日で現地へ入った経験のあり、その時に感じた思いや印象は未だに記憶の片隅に残っています。当事者の気持ちにはなれませんけれど、“普通”で“当たり前”を取り戻せていない人の立場が存在していることを、忘れずにいようと強く思いました。

 一刻も早く“普通”で“当たり前”の生活が出来るようになるよう、願っています。