今はかなり薄い関心

 昔はパワプロの最新作が出る頃になるとワクワクしたものだ。今年も新作2011が発売されるが、昔と比べて興味は著しく低い。というか、全くない。能力値は気になるが、それもとある場所で見れるから特に気にしていない。発売当日に是非とも見たい!とは思ってないので、完成まで急いで欲しいなんて微塵も思わない。むしろ結婚おめでとうと祝福したい気持ちである。
 否定的なのは根っからの任天堂ハードユーザーであり、2年連続任天堂ハードからの発売が見送られたことも大きく関係しているが、そのことを抜きにして色々と指摘していきたい。

 正直サクセスはネタ切れもいいところ。パワプロ5のサクセス高校を未だに引っ張り出すのは少々いただけない。10年以上前に出てきた高校をベースにした舞台というのは昔を知るファンの興味や関心を引こうとするものかも知れないが、むしろ触れて欲しくなかったというのが私の感想。最後に立ちはだかる最強の敵という位置づけを見事に崩してしまった。「なんてことをしてくれたのだ」と言ってやりやりたいくらい。
 「野球部をマネジメント」はあまりにも安直過ぎるとしか言い様が無い。大体マネジメントするのはマネージャーの方だろ、とパワプロを知らない妹がツッコミを入れていたが正しくその通り。流行に敏感なのは良い事だが、中身が伴ってない。
 数年前から私が言い続けていることだが、サクセスに関しては今後数作に渡って中心となれるような面子をいい加減に作って欲しい。毎回毎回一回だけの個性が乏しいキャラに魅力を感じられないし、感情移入が非常に難しい。そのため、思い入れを感じられずに早くに飽きが来てしまう。ただの作業ゲーではポイされるのは早いということをスタッフはわかっているのだろうか。

 ペナントモードは……モードに資金の要素が出来たことに賛否両論あるけれど、私は反対。お金が発生することで物事が複雑になってしまい、簡単に遊べるというパワプロの概念から外れる気がするからだ。前作で導入され、今度は機材やコーチにまでお金がかかるという。

 能力が100まで、一つだけS修得可能。これまでのパワプロの概念を大きく変える仕様になった。……何故そうしたのか理解に苦しむが。今まで通り15or250で良いと思うけれど。一律じゃないところが面白い、と思う。

 前作の売上げがどれほどのものかは知らないが、少し最近のパワプロは独自性がないように感じられる。変わらないことも一つの特徴だと思うが、もっと内容の濃いサクセスが欲しいと切に願っている。今回は例えハードを持っていたとしても買うに値しない。厳しいことを言うかも知れないが、古参ユーザーの一パワプロ好きとして、ここに発売前の感想を書いておく。