60年

60年前のこの日に生まれた人も還暦となります。
太平洋戦争並びに第二次世界大戦終結……。
しかし簡単に『60』と表しますがこれは非常に長い年月を表しています。
それを象徴するかのように100人に「昭和何年に戦争は終わったのですか?」と聞かれて13人がわからないと答えていました。これは偶然見ていた昼の番組『笑っていいとも』の中でのことなんですけど……確実に戦争の恐ろしさの風化が如実に出てきていると言っても過言ではないでしょう。

60年大きな戦争がなかったというのは素晴らしいことだと思いますが、紛争やテロなどは未だに絶えることはなく世界が平和だったとは決して言えません。中東諸国では現在もテロの脅威に怯える民衆が数多くいるのです。治安も不安定です。政府もしっかりとした基盤が出来ているわけではありません。
またアフリカ諸国では飢餓に苦しみ、貧困にあえぎ、非常に貧しい生活を送っている人々が多く存在しています。国連も対策に乗り出しているのですが決して満足に行き届いているわけではありません。紛争も起こっています。貧富の差は確実に拡大しています。

国や文化、言葉は違っても人々が戦争によって受ける家族の悲しみは万国共通です。戦勝国も敗戦国も変わりません。人が死ぬ悲しみ・辛さを未来を担う子供達に味わうことは決してさせてはいけないことです。
貧しい国に支援の手を差し伸べ、子供たちに立派な教育を受けさせ、平和な世界を作りだして次の世代にバトンタッチさせる。これが最も目指すべき課題なのではないでしょうか?