司馬遼太郎『新撰組血風録』

こちらも某夏の100冊で。……これだけで他の本数冊買えるんだよね。分冊しろ、とは言えないですが。
(2冊まとめてなのでもう1冊はまた後日)

今まで購入してきた物とは違い、初めてのオムニバス式。一冊の本に幾つかの作品が掲載されている代物。オムニバス式は一貫したストーリーではないから好きではない(何人かの作家が書いた物の場合は、自分の好みの作風の人もいれば逆に苦手な作風の人もいるので損な気分になるというのが理由)ので敬遠してきたのですが、これはなかなか……但し、スポットを当てる人物がかなりマニアックなので先に新撰組関連の書籍に目を通しておくことをおススメします。

オムニバス式だけあって色々な視点になっているのが面白い。斬られる人、斬る人様々な思いが見事に描かれていて非常に楽しめます。ただ、ちと読んでいると重くなるかも。