有川浩『ラブコメ今昔』

 最近歴史小説ばかり読んでいるものの、面白そうな本は殆ど購入してしまい新たな本を求めてお気に入りの書店へ。今年に入って(正確には先月下旬から)週一で本屋に足を運んで毎週二冊はお買い上げしているので、完全にお得意様状態ですよ……(まぁ週末に本屋を二〜三件はしごすることも多々ありましたが
 そんな中、ふと一冊の本の装丁に目に留まる。

ラブコメ今昔 (角川文庫)

ラブコメ今昔 (角川文庫)

 有川浩さんは『図書館戦争』シリーズでハマり、他にも『植物図鑑』や『阪急電車』も持っている、個人的には好きな作家さん。
 確かハードカバーで発売された際にも一応目を通したものの、興味が湧かずにスルーしていました。自衛隊を取り扱った作品ということも若干購入から遠のく要因に。手にとってパラパラとページを捲る。
 表題作『ラブコメ今昔』を十数ページ読み終えた段階で表情筋が弛んで仕方ありません。有川浩先生のベタ甘が完全に自分のツボに入りました。そして殺し文句に主人公を追い詰める若い女性隊員の元気な描写に、耐えられずレジへ。あかん、こんなの公共の面前で読める代物ではない!ニヤニヤが隠せない!

 他の作品も有川浩先生らしい、ベタ甘展開満載でした。私としては『ラブコメ今昔』と『秘め事』が特にお気に入り。あ、それと蛇足かも知れませんが、文庫版の解説は『武士道シックスティーン』などの著書で知られる誉田哲也先生でした。
 見ているこっちが恥ずかしくなるような恋愛も平気な方には特にオススメです。

 ……これは完全に余談ですが、日曜日に購入した『ラブコメ今昔』を2日で読み終えてから前作『クジラの彼』を仕事帰りに購入、そして今日の仕事帰りに『空飛ぶ広報室』を購入して現在読書中。今週だけで三冊かよ。しかも前述二冊は両方とも二回読破している状態。何この読書熱。