生活必需の線引き

 東京・大阪・兵庫・京都の四都府県に緊急事態宣言が発出。
 正直な話、「まぁ、そうなるよね」というのが率直な感想。新規陽性者の増加傾向に歯止めがかからないのですから。
 私の住む地域も、四月に入ってから右肩上がりで増加。過去最多も何回か更新して、まん防の判断基準となる数字を超えています。
 但し、まん防は出ないかなという個人的な見通し。GWに音楽祭のイベントがあるから、それだけは何とか開催したいから出さない・要請しないんだろうな、と。そもそも東京や大阪と違って毎日知事が会見に出て数字を発表したり注意喚起を促したりしない、全国最下位になった知事ですからね。

 そんな話は置いといて。
 三回目となった緊急事態宣言では、1000平米以上の大型施設に対して休業を要請するとの報道が。百貨店やテーマパークなどの中、私が気になったのは書店。
 生活に必要ない……そう言われれば確かにそうかも知れませんが、一応読書が趣味な人間の端くれから言わせれば「それは違うだろう」と。
 マンガも含めた本は生活に欠かす事が出来ない物ではありませんが、生活に潤いを与えてくれます。ただ生命を維持する為に最小限の事しかするなと言われて、どれだけの人間が受け入れるでしょうか。生活する上で無駄かも知れませんが、生活にゆとりや潤いを与えてくれる余暇こそ人間には欠かせないものと思います。
 書店に行って、ギャーギャー騒ぐ人がどれだけ居るでしょうか。会話はほぼしないか、小声で話す程度。マスクの徹底、換気、入店時に手指のアルコール消毒と検温。これで十分ではないですか?
 ……まぁ、人が集まるかも知れない、という可能性はありますけれど。それなら先に“大した議論もしないのに密集している”国会だったり“現実に即してない政策ばかり立案する”行政だったりが率先してテレワークや報酬の削減を行うべきと思いますが、いかがでしょうか?多くの人々の生活に関わる事も稀にありますが、生活に不可欠な存在ではないのですから。