相手のことも、ね

 先日、とある本屋に行った際に気になっている本がないか探したものの、見つけることが出来ずに店員さんに聞いてみることにしました。
 そのお店は地域では大型店舗に分類される程の大きさで検索機もあり、印刷された紙に書かれた棚番を探せば大体の場所は把握出来ますが、生憎棚番が見当たらず、その本のジャンルが置かれていると思われる棚や新刊の棚も予め見てみましたが、見つかりませんでした。ちなみに別の店で一度中身を見ていたので、装丁やタイトル、著者名はバッチリ把握していました。
 出来れば店内にいる手が空いている店員さんに聞きたかったのですが、こちらも見当たらず、印刷された紙だけ持ってレジへ。若干申し訳ないなぁと思いつつ。

 私「すみません、この本探しているのですが・・・」
 店員「ちゃんと探されましたか?(ややキツめな口調)」

 ……正直なところ、開口一番にこんなことを言われてイラっとしました。店員さんの手を煩わせたくないから自分で探したのですが、見つからなかったから仕方なく聞いたのですよ。
 事情を説明して、店員さんに案内される。棚番は棚ではなく少し低めの台でした。しかし店員さんも一緒に探してもらいましたが、なかなか見つからず。もしかして……と思って、積まれている本を注意深く探してみたら、上と下で装丁の色が違うものが。まさかと思ったら、土台として利用されていました。こんなのなかなか見つけられないよ。
 見つけたのはいいですが、中身は思っていた以上に面白そうじゃないと思って購入しませんでしたが

 このことを昨日妹に話したら「有り得ない」とバッサリ。さらには「これは問い合わせした方がいいんじゃないの」と強く言ってきたので、とりあえずメールしてみました。本名・住所全て打ち込まないと送信できないことは半分やる気を削がれましたが。
 正直なところ、私自身も接客業で働いたことがあるので相手の気持ちも分かるんですよね。一方的に「アンタが悪いから謝れや!」ということでは相手も傷つくだろうな、と。それに『クレームを言ってくれる人はそのお店が本当に良くなってほしいから言ってくれる。どうでもいいと思っている人はクレームを言わない』と聞いたことがあるので、敢えて伝えてみることにしました。

 相手も人間だけど、こっちも人間だし。イラついていることもあれば悲しむことだってあるのですから。言わなければいけないことはしっかり言わないといけないけれど、言い方も大切なのですよ。ちょっとしたことで大袈裟に騒ぐクレームは良くないですが、本当に良くなってほしいと思っているクレームならばいいかな、と思ってりします。

 何が言いたいのか分からなくなりましたが、とりあえずそんなところです。
 ちなみに翌日にすぐ返事が届いていました。かなり丁寧な対応で逆にこっちが恐縮してしまいましたが。